新潮45に紹介された下川島

新潮45の2月号で、下川島が紹介されている。
『中国、知られざる「売春の島」』
というタイトル。
記事の内容は、ネットで検索すればみつかるような情報がほとんどで、まあこんなもんか、という感じ。

ちょっと面白かったのは、下川島の「王府洲旅遊区」の歴史が紹介されていたこと。
記事を書いているフリーライターの佐藤英夫氏によると、「王府洲旅遊区」が海浜リゾートとして建設されたのは1984年のこと、その翌年には最初の置屋が2件オープンしたが、女の子2人だけの寂しいものだった。その後、10年くらいの間、さほどの盛り上がりはなかった。
ところが、95年以降、台湾人が売春目的でやってくるようになり、98年頃には30軒前後のホテルと、約10件の置屋ができ、女の子の人数も200人程度まで膨れ上がったのだそうだ。
下川島が日本人にも知られるようになったのは、たぶんこの頃だろう。

それにしても、
「当初はさびしいもので、湖南省からやってきた女の子2人(18歳と20歳)が働いているだけだった」
なんていう記述は、どこで取材したのだろうか。そもそも、27年前の置屋の女の子のことなんて覚えている人もいないだろうし。従業員名簿があるわけでもなかろうに。


それはともかく、メジャー雑誌にここまで書かれてしまうと、当局もそれなりに反応をせざるを得ないのではないかな。在日中国大使館だって、日本のメジャーな雑誌に中国がどう紹介されているかは、ちゃんとチェックしているだろうし。

ここで思い出すのは、かつての台北の一件。
あのときは、台北市の風俗スポットを紹介した日本語のガイド本「極楽台湾」が問題とされた。
当時の馬英九市長は、この本の中で、台北が売春しほうだいの街と紹介されたことに対して、
「市の印象を著しく傷つけた」
と激怒した。


昨年以来、中国では風俗取締が続いている。
こういうことがきっかけとなって、当局が何らかのアクションを起こすこともありそうな話。


下川島3 (ビーチリゾート)

下川島の王府洲旅遊区は、本来はビーチリゾート。売春や風俗だけの島ではない。
下の2枚の写真を見ていただけば、下川島が実はビーチリゾートであることがわかると思う。


昼間のビーチ


夕方になると、本当に南国の夕暮れという雰囲気になる。

夕暮れのビーチ


家族連れの旅行者も多く、子供は海ではしゃいでいる。
そんな家族連れと、純然たる売春目的のおっさんが同じエリアを共有しているのが下川島の面白いところ。

水もまあまあきれいなので、昼間は海で遊ぶのがお勧め。
現地の雑貨屋では20元程度で水着が買える。日本円で300円以下なので、帰りに捨てても惜しくない。というか、デザインが悪いので、持ち帰って日本で着る気にはならない。
ビーチ前には、1回10元でロッカーを使える更衣室(シャワー付)がある。

風俗系の遊びに関しては、「王府洲海浜旅行中心」の中を男性が歩いていれば、向こうからいくらでも声を掛けてくる。値段はカルテル価格が決まっているので、交渉は不要。
ちなみに、こんな風情のある建物の置屋もある。
無造作に洗濯物が干してあるのが、実におおらか。

下川島の置屋


夜はオープンエアの海鮮レストランで食事を楽しむ団体や家族連れが多い。
後ろのテーブルでギターを持って立っているのは、流しの女の子。
食事をしていると、寄ってきて、リクエストをせがまれる。僕は頼んだことがないので、1曲いくらかは不明。

下川島のレストラン


なお、下川島は、一人で行くと少々寂しい。食事するにもやや困る。
中国語が日常会話程度にできて、現地調達した小姐とコミュニケーションができないと、時間を持て余すことになるかも知れないです。中国語ができない人は、せめて指差し会話帳くらい持っていくことをお勧めします。

ベトネベートスカルプ