下川島のホテルのオンライン予約 ほか

今年の夏は暑くなりそうですね。

ということで、風俗&プチリゾートの島、広東省の下川島に関する小ネタです。
いまさら感のある下川島ですが、もしまだ行ったことがないならば、一度くらいは行ってみてもよいんじゃないでしょうか。とりあえず話のネタにはなりますから。


shimokawajima.jpg



下川島でのお遊びの注意点は、
1.「サービス」は期待できません。
2.初級中国語必須 (もしくは、指差し会話帳のご持参を)。
3.人民元への両替は、珠海で済ませておきましょう。
4.船の欠航がありうるので、余裕のある日程で。
というあたりでしょうか。


1.Agodaで予約できるホテル

下川島にはホテルはいくらでもあるんですが、中国語の不得手な日本人だとぼられることがあります。以前、僕と同じホテルに泊まっていた日本人男性は、僕の2倍の金額を払わされていました。
中国に慣れていない人は、ネットで予約するほうが適正価格で泊まれるかも知れません。

下川島に遊びにくるのは中国人や台湾人や香港人がほとんどなので、日本語で予約できるサイトに登録しているホテルはなかったのですが、最近ようやく1軒だけ、豊華酒店(Fenghua Hotel)が「Agoda.jp」に登録されました。
 
オンライン価格は、税サ込の総額で1泊2,903円(日本円)。今のシーズンにこの価格なら、高くないと思います。特筆すべきは、週末も同じ料金であること。直接予約なら、たぶん週末は倍額以上でしょう。利用価値ありそうです。

上のリンク先には地図もありますが、下川島ではなく隣の小島にマーカーが立っています。これはマーカーの打ち間違い。実際は、ちゃんと下川島の王府洲旅遊区の中にあります。
ホテルのホームページにある数枚の写真から推測するに、王府洲旅遊区の入口ゲート付近に立地しているよう。海や置屋までは徒歩で数分でしょう。

xiachuandao hotel


すでに衰退期にあると言われる下川島ですが、風俗の島としてのレベルは低下しても、一般の観光地としての集客力は、民衆の所得の増加とともに高まっていくんでしょう。
女性だけのグループで下川島に旅行に行く人も、最近では少なくないようです。
そういう意味では下川島の観光業にもまだ未来はあるんでしょうね。


2.下川島のホテルのホームページ

いつの間にか、下川島のホテルのホームページがいくつも立ち上がっていました。
ICPの登録時期からみて、一昨年から昨年初夏にかけてぱらぱらと作成されてきたよう。

サイトとしてちゃんと作り込んであるのは錦江大酒店のサイト。予約フォームもある。

錦江大酒店  http://www.tsjinjiang.com/

錦江大酒店



その他のホテルは、よそのデザインを真似てすませている感じ。
テンプレートを使い回しているようにも見える。

豊華酒店   http://www.fhhotel.cn/ (←上で紹介したAgodaで予約できるホテルです)
南海酒店   http://www.nanhaihotel.cn/Default.aspx
海都酒店   http://www.haidu.gd.cn/
銀海湾酒店  http://www.yinhaiwan.cn/
海浜閣酒店  http://haibinge.com/

部屋の写真が見れるので、参考になるかと。


3.どなた?

昨年5月頃の地元新聞のコラムですが、下川島に遊びにきた日本人男性について、変わった取り上げ方をしていました。

「江門日報」電子版 http://e.jmrb.com/m/2012/05/02/02/m_308597.shtml

「日本からの御礼状」

下川辺防派出所は、2010年3月3日、日本の神奈川県から御礼状を受け取った。
簡単な中国語で、「500元を貸していただき、ありがとうございます。11000日本円=800人民元」と書いてあり、11000日本円の紙幣が挟んであった。

2009年11月24日、40代の日本人男性旅行者が、下川島のあちこちで通行人にお金を貸してくださいと頼んでいた。しかし、見知らぬ人であるし、言葉もよく通じないので、誰も彼にお金を貸さなかった。これを知った派出所の警官は、彼を見つけて、日本語の通訳を手配して事情を聞いた。

「私が街で彼を見つけたとき、彼は非常に動転していた。我々の手を掴んで何か言おうとした。通訳を通して事情を聞いたところ、彼は珠海で入国した際に荷物を紛失し、この島で遊んでいるときに不注意で財布とパスポートを紛失した。
我々はみんなで500人民元を出し合って、交通費として彼に渡し、日本の領事館への行き方を教えた。我々はこのことをとっくに忘れていた。お礼状をもらうとは思っていなかった。」


こういう「ちょっといい話」だと、紙面上に実名を書かれかねない。書かれなくてよかったですね。
言葉も通じない外国で、一文無しになり、パスポートもなくしてしまった、その心中、ご察しいたします。しかし、何でそんなにいろいろ失くすかな。
売春めあて(?)の来島であることを匂わせる記述が一切ないのは、同じ日本人として誠に喜ばしいことでした。


下川島のホテルの予約

珠海のゴン地下2階、中旅バス乗場の前に旅行社がある。カウンタが柱の周りを六角形に囲んでいるところです。
ここで、「下川島套票」(下川島セットチケット)という掲示を発見。
どういうものなのか尋ねてみました。
返答は、バスと船のチケットがセットになっているだけで、割引になるわけではないので、あんまり意味はないよ、とのこと。


ここの旅行社では、下川島のホテルの予約も取り扱っているそうです。
料金表は下のとおり。
僕はここに出ているどのホテルにも泊まったことがないので、これが現地での飛びこみ価格と比べて安いのか高いのかは分かりません。

周1~4は月から木。周5は金。周6は土曜。周日は読んで字のごとく。週末料金が平日の倍額近いのは観光地ならでは。個人でいく場合は「散房」の価格。

珠海のホテルと比べると随分高いなと思いますが、ハイシーズンの観光地なのでこんなものかな。僕は夏期でもこんなに払った記憶はないですが。
事前にホテルを確保しておいた方が安心できる、という方は、利用してみてもよろしいのでは。

下川島ホテル


◇◇

ちなみに、海外(中国)の旅行予約サイトを使うことに抵抗がなければ、インターネット上でも下川島のホテルの予約はできます。

「携程」 Ctrip (下川島のホテルでの検索結果)
http://hotels.ctrip.com/hotel/taishan729/location560/k2%E4%B8%8B%E5%B7%9D

こちらの方が、多少安いような感じですね。
Agodaと違ってオンライン決済ではないので、上のサイトで予約を入れて、宿代は現地での支払いになります。

以前、下川島の同じホテルに宿泊していた中国語をほとんど話せない日本人の方は、僕と同じランクの部屋に倍以上の料金を払わされていました。
そういうことをするホテルもあるので、交渉材料として、印刷して持っていくとよいかも知れません。

珠海から下川島への新バスターミナル

珠海拱北は、高速鉄道の駅を建設するための大工事の真っ最中。
口岸に向かって右手に、巨大なウイングのような建造物の骨組みが見える。
プラットフォームの屋根のよう。

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拱北の再開発に伴って、下川島へのアクセスの起点だった信禾バスターミナルも、来魅力酒店の前に移転。
迎賓大道のすぐ西側。
マカオからボーダーを越えて来たら、広場を過ぎて左手。


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台山山咀へのバスの時刻は、変更なしだった。

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料金は上限価格75元、現在価格70元と表示されていた。


◇◇


バスターミナルの前で、白タクに、「台山山咀か?」と声をかけられた。
ちなみに、このバスターミナルからは、台山山咀のほかにも省内外へ100路線以上のバスが出ている。
僕の風体から日本人と見て、「日本人なら下川島か?」、と思ったよう。
下川島に行く日本人て、そんなに多いのだろうか。
最近行っていないので、現地の状況がわからない。

個人的にはもしまた下川島に行くなら、シーズンオフの冬がいいかな。
女の子も、夏のハイシーズンに集まっている娘たちよりのんびりしていたように感じる。
ただし、王府洲旅遊区あわせて十数人程度しかいないようなので、ストライクゾーンが狭い人には向かないかも。


◇◇


ついでに、このバスターミナル発の、珠海から常平、大朗、樟木頭、東莞バスターミナル、恵州、広州などへの各バスの時刻表も載せておきます。


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ちなみに、ここのバスターミナルの窓口で単に「常平」と言うと、常平の東莞東駅経由、樟木頭行きのバスのチケットを渡されることがある。
常平の市街地に行きたい場合、東莞東駅で降りると、後がやや面倒。
東莞東駅から常平の中心地へは、タクシーで数十元。
路線バスなら東莞東駅から東莞駅まで2元だけど、途中の工場街を回っていくので30分近くかかる。

また、ここのバスターミナルから出るバスの多くは、珠海の香洲バスターミナルを経由するので、珠海市街を抜けるまでに時間がかかる。

珠海から常平へ行くならば、やはり、ホイメイの前で降ろしてくれる中旅のバスで行くのが圧倒的に便利かと。

冬の下川島  島流し

冬の南シナ海は波が高く、風が強い日は特に荒れる。
そのせいで、下川島と台山を結ぶ船は、しばしば欠航する。

下川島に2泊して本土に帰る日のこと。朝、ホテルをチェックアウトしようとしたら、フロントの大姐が、
「今天没開船」(今日は船はでないよ)
と言う。
早朝に電話連絡が回ったらしい。

ホテルのロビーから外を見ると、強風が吹いていて、街路樹の椰子の葉が踊っている。
あきらめきれずに自分で船会社に電話してみたが、やはり船は出ないらしい。
ちなみに、田舎の船会社なので、電話対応の態度が著しく悪かった。
「明日は船は出るか?」
と尋ねたら、
「明日の天気で決まるんだから、今日わかるわけないだろ。馬鹿!」
と言われた。

まあそのとおりであるけれど、「馬鹿」はないんじゃないの。
ちなみに、「馬鹿」は中国語では「混蛋」(hundan)という。「蛋」はタマゴの意。なぜか中国語の罵り言葉には、タマゴが付くことが多い。

帰れないものは帰れないので、あきらめて下川島に延泊することに。

この時期の下川島は、客も小姐も少ないので、なんだか侘しい雰囲気が漂っている。
数軒のみ営業していた髪廊も、女の子は1人とか、2,3人とか、そんなもの。
だけど、決してレベルが低くはなかったです。
夏と違って女の子もヒマなので、逆にまったり楽しく過ごせました。

さて、翌朝。
8時頃に起きて窓の外を見ると、街路樹の椰子の葉がブンブン揺れている。
この日も全日、船はなし。島流しは2日目に。
ホテルの大姐と交渉して、宿代を昨日よりも10元安くしてもらう。

こんな僻地でも、メールの読み書きはネットカフェで可能。ネットカフェは少なくとも2件あり、僕が使ったのは紅梅大酒店の1階のネットカフェ。広東省のほかの街と違って、利用時に身分証明書の確認を求められなかった。
日本の携帯電話も、GSM対応機種ならローミングで通じる。日本からの電話も普通に受けとれる。
離島ではあるけれど、外界と隔絶されているわけではない。

王府洲エリアを歩き回って、コピー屋を発見。
仕事の資料の下製作をしながら2日を過ごした。


下川島 王府洲

午後にネットカフェでメールを書いていたら、昨日部屋に呼んだ女の子がふらっと入ってきた。やることがなく、ヒマしている模様。
ヒマそうだね、と声をかけると、
「人が来ないんだからヒマに決まってる」
とのこと。


3日目の朝、またもや強風。
ホテルのフロントで、今日も船は出ないと言われ、覚悟を決めた。
が、昼頃になって風が静まった。
さっそくバイクタクシー(15元)で港へ。

切符売り場には大行列ができていた。一便待って、無事乗船。
台山の埠頭には、人があふれていた。あまりに人が多くて、バスに乗りきれないらしい。
とりあえずチケットを買って待っていたら、バス会社が手配した乗合ワゴン車に乗るよう指示された。チケットを売った以上は、何としてでも珠海まで運んでくれるよう。

島の人によると、5日以上連続して欠航することもあるらしい。
下川島に行くときは、天気予報の確認が必須かも。


新潮45に紹介された下川島

新潮45の2月号で、下川島が紹介されている。
『中国、知られざる「売春の島」』
というタイトル。
記事の内容は、ネットで検索すればみつかるような情報がほとんどで、まあこんなもんか、という感じ。

ちょっと面白かったのは、下川島の「王府洲旅遊区」の歴史が紹介されていたこと。
記事を書いているフリーライターの佐藤英夫氏によると、「王府洲旅遊区」が海浜リゾートとして建設されたのは1984年のこと、その翌年には最初の置屋が2件オープンしたが、女の子2人だけの寂しいものだった。その後、10年くらいの間、さほどの盛り上がりはなかった。
ところが、95年以降、台湾人が売春目的でやってくるようになり、98年頃には30軒前後のホテルと、約10件の置屋ができ、女の子の人数も200人程度まで膨れ上がったのだそうだ。
下川島が日本人にも知られるようになったのは、たぶんこの頃だろう。

それにしても、
「当初はさびしいもので、湖南省からやってきた女の子2人(18歳と20歳)が働いているだけだった」
なんていう記述は、どこで取材したのだろうか。そもそも、27年前の置屋の女の子のことなんて覚えている人もいないだろうし。従業員名簿があるわけでもなかろうに。


それはともかく、メジャー雑誌にここまで書かれてしまうと、当局もそれなりに反応をせざるを得ないのではないかな。在日中国大使館だって、日本のメジャーな雑誌に中国がどう紹介されているかは、ちゃんとチェックしているだろうし。

ここで思い出すのは、かつての台北の一件。
あのときは、台北市の風俗スポットを紹介した日本語のガイド本「極楽台湾」が問題とされた。
当時の馬英九市長は、この本の中で、台北が売春しほうだいの街と紹介されたことに対して、
「市の印象を著しく傷つけた」
と激怒した。


昨年以来、中国では風俗取締が続いている。
こういうことがきっかけとなって、当局が何らかのアクションを起こすこともありそうな話。


ベトネベートスカルプ