制服地図の香港版は少し残念

台湾の女子高生の制服姿をGoogle map上にマッピングして話題になった「制服地図」。
以前一度記事にしました

その香港版ができたよう。
しかし、やや残念な仕上がりである。

「制服地図 香港版」 http://uniform.wingzero.tw/hk/

Google map上のアイコンをクリックすると、ポップアップで学校名と制服姿の写真が表示される。
が、どの写真もあまり心を惹かれない。

昨年話題になった台湾版はよかった。
Good lookingな女子高生のブロマイド風だった。

「制服地図 台湾版」(台北地区のページ)
http://uniform.wingzero.tw/taiwan-uniform-list/taipei

香港版とはだいぶん雰囲気が違う。

そもそも香港の制服って、微妙に清潔感がない。
香港やマカオの女子高生の制服はワンピースタイプが多いのだけど、洗いざらしの薄い生地をテロンと着ていて、凛としたところがない。
南国だから仕方がないのか。

よれよれのジャージで登下校する中国の女子高生より多少ましな程度。
大英帝国の気品はいずこに・・・

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ところで、台湾版の制服地図は、高校生向け雑誌「Koobii」と共催で台湾全土の女子高生の制服の人気投票を実施している。
Facebookのアカウントがあれば、誰でも(日本からでも)投票できる。

2014年の投票期間はもう終了していて、結果は以下のとおり。

「台湾高校制服大賞2014」
http://uniform.wingzero.tw/elect/2014/final.php

こういうのはほとんど団体票で決まるんだろうから、順位はお愛想ていどのもの。

ちなみに僕の一押しは、新北市のこの学校。

http://uniform.wingzero.tw/high-school.php?id=356#.U8jXP5R_uvM

taiwanzhifu.jpg


太めの娘が着ると目も当てられなくなりそうだけど。
縦縞の本数で横幅がデジタル表示されてしまうからね。


制服地図 ---- 台湾の女子高生

台湾全土の女子高生の制服写真を集めたウエブサイト「制服地図」。
企画自体は非常に単純。台湾の各高校の女子高生の制服写真を、Google map上にマッピングしただけのもの。しかし、これが大人気となっている。

ウェブ版とAndroidアプリ版がある。ウェブ版のスクリーンショットはこんな感じ。

zhifudituPC2.jpg


ウェブ版「制服地図」サイト

制服地図 http://uniform.wingzero.tw/



Androidアプリ版

アプリ版も試してみた。
Androidアプリ(無料)を、Google Playからダウンロード。
制服地圖 Uniform Map Google play

ちなみに、Google playのユーザーレビューは、このような高評価。

zhifuditu28.png

ほとんど5つ星じゃないかww
ここまで異論の少ないAndroidアプリも珍しい。


起動画面はこんな感じ。

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起動すると、Google mapをベースにした台湾の地図が広がる。地図上に、マーカーで高校の所在地が示されている。初期状態では台北付近が表示されているが、スクロールで全台湾を表示させることができる。

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マーカーをクリックすると、その高校の制服を着た女子高生の写真がポップアップする。
友達どうしで撮影したようなポートレート風の写真がほとんど。
投稿で集めたものらしい。リラックスした自然な表情が可愛い。

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人気ランキング

Androidアプリ版には、パソコン版にはない機能がある。閲覧者が気に入った高校を投票するランキング機能。日ごと、週ごと、累計の各ランキングが集計される。
この日に1位になっていたのは「台北育達高職」という学校。制服を着て自転車に乗っているのは、モデルさんと見まがう可愛い女の子。
制服への投票ではなくて、写っている女の子の人気ランキングになっている感じだ。

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2位以下の高校はこんな感じ。
こうやってみてみると、制服のデザインになど誰もたいして興味を持っていないことがよーくわかる。
女の子の人気投票ですね、これは。

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金門島の女子高生

地図の左端、中国の海岸に近いところにある離島にも、マーカーが2つ立っている。この島は、国境の島「金門島」である。金門島の2つの高校をタップしてみると、なかなか可愛い。可愛い女の子というのは、どこにでもいるものである。

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興味がわいたので調べてみたら、どちらも歴史のある国立の学校だった。金門高中は1951年、金門農工は1962年の創立。ちなみに、この頃、1958年には、対岸の人民解放軍との間で激烈な砲撃戦があり、金門島では多くの死傷者がでている。金門中学のウェブサイトには、この時代の緊迫した状況について簡単な説明がある。
国立金門高級中学 http://www.kmsh.km.edu.tw/kmsh/web/Intro/6-1.aspx

2つの高校について調べていたら、金門島には国立大学まであることもわかった。金門島というと「軍事拠点」というイメージしかなかったのは、僕が中国側からしか金門島を見たことがなかったからだろう。
ちなみに、僕が中国のアモイの海岸から金門島を眺めた2001年には、小三通は始まっていたが、外国人はあの海峡を越えることができなかった。それが今では、馬英九政権のおかげで、外国人でもアモイから船で往来できるようになった。いつかあの海峡を越えて行ってみるつもり。金門島には風俗もあるんだろうか。

中国の女子校について

まだこれやるのか、と思われそうですが・・・
中国の女子校の話です。

中国では中学と高校をあわせて「中学」と呼ぶ。
中国にも数は少ないながら女子生徒だけの女子中学(日本で言う「女子中+女子高」)がある。

中国の女子中学のなかでもひときわ名門なのは、上海にある「上海市第三女子中学」。地元の人は略して「市三女」と呼ぶ。ブランドショップが集中する南京西路の静安寺から地下鉄で1駅。旧フランス租界のはずれに位置する。100年以上の歴史があり、宋靄齢、宋慶齢、宋美麗の宋三姉妹は、この学校の出身。
これまでに何人か、卒業生にあったことがある。みな、本当によくできた娘さんでした。育ちの良さから来る屈託のなさ、というんでしょうか、可愛いやんちゃさ、のようなものがあって、いい意味での「お嬢さん」でした。

中国の女子校

中国の女学校の歴史は、清末にさかのぼる。
この時期に設立された女子校の多くは西洋人がかかわっている。1844年にイギリス人宣教師が寧波に創立した私塾が中国初の女学校。1877年には全国に82のミッション系女学校があった。

上に書いた市三女も、その前身となるミッションスクールは清末に創立された。1881年に米国キリスト教聖公会が設立した聖マリア女子中学と、1882年に米国キリスト教南方監理公会が設立した中西女子中学の2つの女学校が起源(同校ホームページより)。
ちなみに、1881年というと明治14年で、日清戦争の13年前。

西洋人ではなく中国人が創立した最初の女学校がどこか、については諸説ある。百度百科の記事によれば、1902年に上海に設立された「務本女塾」が最初の中国人による女学校。建学の趣旨は、「良妻賢母」の育成だった。

ちなみに、「良妻賢母」は中国語では「賢母良妻」と書く。会話でよく使う「賢恵」(xianhui)も似たようなニュアンスの言葉。中国人から、「どんなタイプの女性と結婚したいか」と尋ねられたとき、一番無難な答えがこの「賢恵」(xianhui)でしょう。つまりは、そういう伝統的・保守的な女子教育を本旨として設立された学校なわけ。

中華民国期にも、女子中、女子高、女子大学が数多く設立された。
民国末期には、北京の76の中学のうち、女子校は15(うち、公立5、ミッション系5、その他の私立5)を占めていたとのこと。

中華人民共和国建国後

しかし、社会主義の中華人民共和国の建国後、女子校をとりまく環境は一変する。

中華人民共和国の建国は1949年。それから数年の間に、ミッションスクールを含む全国の私立学校は接収されて公立学校になった。
意外なことに、公立化されても、この時点では女子校という形態は維持されていた。
社会主義国になったとはいえ、建国初期の中国には民国時代からの社会の仕組みがずいぶん残っていた。企業の国有化だって、建国後すぐに完了したわけではない。
この時点で女子校が存続していても、不思議ではないわけです。

しかし、建国から10年以上過ぎて、中国社会は迷走する。
1966年から10年間にわたった文化大革命の時期に、男女別学による良妻賢母的「女子教育」は誤った考え方であるとされ、すべての女子校は男女共学に改められた。
「婦女能頂半辺天」(天の半分は女性が支える)という毛沢東の考え方を原理主義的に適用すれば、そういうことになるんでしょうね。
広い中国に、ひとつの女子高も女子中もなくなった。

まあ、暗い時代だったわけですね。

最近の状況

1976年に文化大革命が終結。
経済が自由化され、教育分野でも多様性が認められるようになり、女子校も復活する。

最初に女子校に戻ったのは上に書いた上海市三女。1981年、つまり文革が終わって5年目のこと。
ちなみに、上海の第一中学、第二中学、第八中学、第十中学(たぶん他にもあります)なども、文革の間に男女共学になった元女子校ですが、これらは現在でも共学のまま。なぜ第三中学だけ女学校に戻されたのか、その理由は、やはり第三女子中学が突出して名門だったからでしょうか。

現時点では、全国に20程度の女子中学がある。全部で約14000校ある中学のうちの20校なので、かなり特殊な存在ということになる。
これらの女子中学の多くは、英語教育などに力を入れて特色ある教育を目指していて、また、遠方から生徒を受け入れるための寮が併設されている。
今後さらに中国が豊かになり、教育にお金をかける親が増えてくれば、こういう付加価値のある女子中高の創立が増えてくるかも知れない。というか、間違いなく増えるでしょうね。


このブログでよくとりあげている広東省には、民国時代には真光女子中学など歴史のあるミッション系女子中学もあったけれど、中華人民共和国建国後にすべて男女共学に改編された。
改革開放後にできた最初の女子中学は、1994年に広州市に設立された私立の瑪莎女子実験学校。 

そして、ついに珠海市にも私立の女子校ができるに至る。
2年ほど前、珠海の街角で偶然に見かけたこの看板。

珠海女子中

「珠海女子中学 9月開校 広東、香港、マカオから生徒募集 乞うご期待」とある。

猛烈に興味を引かれたので調べてみたところ、新しく創立される私立女子中学の広告でした。

あの「恒隆集団」の出資で、2011年9月に開校した、中高一貫の私立女子校。
学校の場所は、珠海市の迎賓北路と人民西路の交差点付近。

この女子中学の開校が発表されると、珠海の地元ニュースサイトなどで、「共学VS別学」論争が盛り上がった。いまでも、当時の記事がいくつが残っていて、読むことができる。
「共学VS別学」どちらがよいか、という論争は、おおむね半分半分の意見だったよう。要は個人の価値観の問題ですからね。

女子高といえば気になるのが制服。
珠海女子中学の制服は、こんな感じ。

tamaumizhoshichu.jpg


いいですね。

お嬢さん学校であることが制服からわかります。

校舎はこんな感じ。

1051024_m.jpg

奥の高い建物は、おそらく寮だと思います。
この学校は、全寮制です。
お姫様が塔に幽閉されていそうな、いかにもな女子寮です。

ちなみに、お嬢さん学校であることは、学費からもわかります。
学校のサイトに学費が掲載されていました。

http://nz.zhgirlschool.com/zhgs/list.asp?id=34

一学期の学費が20000元前後。
中三と高校は、補習費用が5000元~8000元。
全寮制なので、寮費や食費が一学期10000元程度。

中国の学校は二期制なので、年額ではこの倍になる。

合計すると、年額でおよそ60000元~80000元(90万円~120万円)の費用がかかることになる。

普通の公立高校の学費が、1学期2000~3000元程度なので、一桁ちがう。
まぎれもない、お嬢さん学校ですね。


この稿を書くにあたり参考にしたサイトの一部をあげておきます。
興味のあるかたは一読してみると面白いかも。

http://www.moe.edu.cn/publicfiles/business/htmlfiles/moe/s6200/list.html
http://www.ssnz.sh.cn/info?topType=15&typeId=63
http://nz.zhgirlschool.com/zhgs/list.asp?id=38
http://www.lw.gov.cn/lwzx_index/wszl/fcws1/201201/t20120113_146355.htm
http://www.cgedu.net/new/Index.asp


中国の女子高生の制服について その2

また中国の女子高生の制服の話です。
すみませんね。

最近は中国でもおしゃれな制服がポツポツでてきているのですが、その中でも「可愛い」とネットで評判なのが、河南省「許昌市第三高级中学」の制服。

許昌制服

中国の女子高生といえば、普通は、洗いざらしたジャージ姿。
そういう女子高生を見慣れた目には、あまりに鮮烈な制服姿です。

中国の「中学」は、日本でいうところの中学と高校をあわせた概念。前半3年の「初級中学」と後半3年の「高級中学」にわかれる。両方が併設されている学校を「完全中学」と呼ぶこともあります。
許昌市第三高级中学は、その校名のとおり、後半3年の「高級中学」(日本でいう高校)だけの学校で、「初級中学」は併設されていない。
年頃の10代後半の生徒ばかりであることも、おしゃれな制服を導入した理由のひとつでしょうか。

この学校があるのは、河南省の省都鄭州から100キロほど南方の許昌市
許昌市は、人口445万。歴史的には、後漢末期に曹操がここに都を移したことで知られます。いわゆる中原の地ですね。沿岸部の大都市のような現代的イメージはなく、どちらかというと垢抜けない土地柄。

ちなみに、毛沢東時代の人民公社を彷彿とさせる集団生産、配給制を現在でも実践していることで有名な「南街村」は、この町からわずか20㎞の距離。共産主義礼賛の旅、「紅色旅遊」の道筋でもあるわけです。

そんな内陸の町の高校の制服がこれほど斬新(※注「中国にしては」)なのは不思議ですが、この許昌三中は芸術系の高校で、卒業後に音楽学校や美術学校に進む学生も多いとのこと。だからでしょうかね。

お値段は、上下のワンセットで140元とのこと。
安いですね。ドンキホーテで売っているコスプレ用の女子高制服とかわらない。


ちなみに、許昌第三高中は男女共学。男子の制服はスーツにネクタイ。

許昌制服2

ネットのBBSに、この学校の父母らしい人が、「息子が上司のような服を着ている」と書き込んでいた。中国ではホワイトカラーの会社員でも普通はスーツを着ない。スーツを着てネクタイを締めているのは、それなりの役職の人。だからでしょうね。そういう受け取り方もあるんだ。


最近の中国では、制服選定の際に学生や父母を対象にアンケートを実施するところが多いよう。
前回のエントリで書いた珠海では、セーラー服を支持する学生や父母が、ワンピースタイプの支持者を僅差で超えたので、あのデザインになった。

許昌三中も、アンケートをもとに制服のデザインを修正したらしい。
しかし、その修正の結果、韓国の学園ドラマ「豪杰春香」に出てくる制服に似てしまった、という指摘があります。「豪杰春香」は韓国で高視聴率を獲得した学園ドラマで、中国でも有名。

「豪杰春香」の女子高生の制服はこんな感じ。


確かに、似てますね・・・

そのまんまのような。


珠海の女子高生の制服について

以前に、中国の女子高生の制服についてちょこっと書きました。
それで思い出したことを。

広東省珠海市の公立女子中高生の制服は、ジャージの通学服のほかに、日本のセーラー服に似たデザインの礼服がある。昨年、その写真がネットで拡散し、中国版ツイッターの「微博」などで、「かわいい」と話題になった。そのときネットに拡散したのは、下の2枚組の写真。

この話題は日本にも伝わりロケットニュースで紹介されたり、2chにスレッドが立ったりした。

zhuhai_zhifu.jpg


珠海市がこのデザインの制服を採用したのは10年ほど前。
2002年には外観専利(日本の意匠権にあたる)の登録も済ませており、中国の知識産権局(日本の特許庁にあたる)のホームページで検索すると、ちゃんとでてくる。登録名は「学生装(中学生夏期女制服)」。権利者は、珠海市勤工倹学指導センター。

外観専利

ちなみに、中国の「中学生」は、日本で言う中学生と高校生を合わせたもの。中国では中学校を「初級中学」(略して「初中」)と言い、高校を「高級中学」(同「高中」)と言う。よって、日本でいうところの女子高生は、中国語では「高中女生」と略される。

しかし、残念ながら、この制服を着て珠海の街を歩いている「高中女生」を見ることは困難だ。
彼女らは、普段は中国伝統の通学服であるジャージを着て通学している。珠海の中高生のジャージは水色と白のデザイン。

zhuhaitiyu.jpg

これはこれで可愛いが、セーラー服ほどの破壊力はない。
彼女らがセーラー服を着るのは式典など特別な日に限られるらしい。

tamaumiseihuku2.jpg



以上は、前置きです。
ここからがこの稿の本題。

冒頭の写真なんですが、2枚組の写真の左右を見比べると、どうも微妙にデザインが違う。
右側の服には袖口の2本線がない。つまり、右側の写真の女の子は、珠海市の制服を着た女子高生ではないようです。
彼女の後ろには日本の信販会社の「OC」というロゴが写り込んでいる。これは大分県のローカル信販会社のロゴらしい。

logo.jpg

この写真の出所について、「大分」をヒントに調べてみたら、あっさり判明した。右の女の子が着ているセーラー服は、珠海市の制服ではなく、大分県内の私立高校の夏服だった。森英恵のデザインらしい。
もとは、日本の画像投稿サイトに投稿された写真のよう。

http://www.gazo-ch.net/thread/5/858665/
http://www.gazo-ch.net/thread/5/811546/

撮影場所は、大分でチェーン展開している「SKY RESORT HOTELS」というラブホテルの一室。援助交際だか撮影会だか知りませんが、ホテルの一室に来てもらって撮影したものらしい。

誰かがこの写真を中国のサイトに転載し、珠海市の制服によく似ていたので、いつの間にか混同されるようになったのでしょう。

それにしても、この大分の高校の制服、珠海の制服とほんとうによく似ている。
比べると、こんな感じ。

zhuhaigaozhong.jpg


これ、偶然でしょうか。

珠海の制服は、デザインを一般公募して、応募作のなかから選定されたものらしい。

ここから先は単なる想像ですが、大分に滞在したことのある中国人が、地元の高校のデザインをパクって(アレンジして)応募し、それが入選して珠海の制服に採用されてしまったのではないかな。
大分や熊本あたりには中国人留学生を受け入れている高校や大学が結構ありますから、十分ありうる話だと僕は勝手に思っています。


ベトネベートスカルプ