珠海の女子高生の制服について

以前に、中国の女子高生の制服についてちょこっと書きました。
それで思い出したことを。

広東省珠海市の公立女子中高生の制服は、ジャージの通学服のほかに、日本のセーラー服に似たデザインの礼服がある。昨年、その写真がネットで拡散し、中国版ツイッターの「微博」などで、「かわいい」と話題になった。そのときネットに拡散したのは、下の2枚組の写真。

この話題は日本にも伝わりロケットニュースで紹介されたり、2chにスレッドが立ったりした。

zhuhai_zhifu.jpg


珠海市がこのデザインの制服を採用したのは10年ほど前。
2002年には外観専利(日本の意匠権にあたる)の登録も済ませており、中国の知識産権局(日本の特許庁にあたる)のホームページで検索すると、ちゃんとでてくる。登録名は「学生装(中学生夏期女制服)」。権利者は、珠海市勤工倹学指導センター。

外観専利

ちなみに、中国の「中学生」は、日本で言う中学生と高校生を合わせたもの。中国では中学校を「初級中学」(略して「初中」)と言い、高校を「高級中学」(同「高中」)と言う。よって、日本でいうところの女子高生は、中国語では「高中女生」と略される。

しかし、残念ながら、この制服を着て珠海の街を歩いている「高中女生」を見ることは困難だ。
彼女らは、普段は中国伝統の通学服であるジャージを着て通学している。珠海の中高生のジャージは水色と白のデザイン。

zhuhaitiyu.jpg

これはこれで可愛いが、セーラー服ほどの破壊力はない。
彼女らがセーラー服を着るのは式典など特別な日に限られるらしい。

tamaumiseihuku2.jpg



以上は、前置きです。
ここからがこの稿の本題。

冒頭の写真なんですが、2枚組の写真の左右を見比べると、どうも微妙にデザインが違う。
右側の服には袖口の2本線がない。つまり、右側の写真の女の子は、珠海市の制服を着た女子高生ではないようです。
彼女の後ろには日本の信販会社の「OC」というロゴが写り込んでいる。これは大分県のローカル信販会社のロゴらしい。

logo.jpg

この写真の出所について、「大分」をヒントに調べてみたら、あっさり判明した。右の女の子が着ているセーラー服は、珠海市の制服ではなく、大分県内の私立高校の夏服だった。森英恵のデザインらしい。
もとは、日本の画像投稿サイトに投稿された写真のよう。

http://www.gazo-ch.net/thread/5/858665/
http://www.gazo-ch.net/thread/5/811546/

撮影場所は、大分でチェーン展開している「SKY RESORT HOTELS」というラブホテルの一室。援助交際だか撮影会だか知りませんが、ホテルの一室に来てもらって撮影したものらしい。

誰かがこの写真を中国のサイトに転載し、珠海市の制服によく似ていたので、いつの間にか混同されるようになったのでしょう。

それにしても、この大分の高校の制服、珠海の制服とほんとうによく似ている。
比べると、こんな感じ。

zhuhaigaozhong.jpg


これ、偶然でしょうか。

珠海の制服は、デザインを一般公募して、応募作のなかから選定されたものらしい。

ここから先は単なる想像ですが、大分に滞在したことのある中国人が、地元の高校のデザインをパクって(アレンジして)応募し、それが入選して珠海の制服に採用されてしまったのではないかな。
大分や熊本あたりには中国人留学生を受け入れている高校や大学が結構ありますから、十分ありうる話だと僕は勝手に思っています。


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