ラブドール

7,8年前、ラブドール愛をつづった個人ブログがあった。いまでもあのブログは生きているのだろうかと思って探してみたら、見つかった。更新は2005年1月で止まっているけど、記事は残っていた。

http://nana.cocolog-nifty.com/nana/2005/01/index.html

日本のラブドールメーカーの老舗「オリエント工業」のラブドールを購入した方(年齢、職業不詳)が、そのラブドール「ななちゃん」との生活をつづったブログ。
ロリータ風に装ってみたりアオザイを着せたり女子高生にしてみたり、楽しそうだ。コメント欄には、女性の読者もちらほら。

もとはダッチワイフと呼ばれたこの種の特殊用途愛玩人形。
ラブドールという名称は、メーカー主導で広まった呼称らしい。
ちなみに、英語圏では「ダッチワイフ」と言えば「抱き枕」を指すのが普通で、ラブドールの意味では「Sex doll」または「Blow up doll」という。
wikipediaでもSex dollになっている → http://en.wikipedia.org/wiki/Sex_doll

中国語では「充気娃娃」という。英語「Blow up doll」の直訳。中国語には日本語のようなカタカナ文化がないので、こういう風に英語を普通に翻訳して自国語化することが多い。シリコン製高級ラブドールは、「充気娃娃」(Blow up doll)では意味的におかしいけれど、中国のサイト(百度百科)では、シリコン製ラブドールも「充気娃娃」と呼ばれている。まあ、ものの名称と言うのはえてしてそういうものだけど。

日本でラブドールという言葉が一般化したのは、オリエント工業がシリコン製の高級ダッチワイフを製造販売しはじめてからとのこと。
ラブドールメーカーのオリエント工業を知らない方はこちらをどうぞ。ホームページには写真もたくさん載っている。
Wikipedia    オリエント工業
オリエント工業  公式サイト

オリエント工業の上野本社と大阪支社にはショールームがあり、実物のラブドールを見ることができる。ただし、予約が必要。

このブログでラブドールの話題を取り上げた理由は、先週の週末にオリエント工業の創立35年記念イベントを見に行ったから。場所は麻布十番にあるギャラリー。内容はラブドールをアレンジしたオブジェの展示。

「愛玩人形家具の展示」 http://www.orient-doll.com/event35/

tenran2.jpg

会場内は撮影禁止なので、写真は撮ってこなかった。
こちらの「日刊Spa!」の記事に画像がある。

※追記: オリエント工業のHPにイベントレポートが掲載されていた。
→ http://www.orient-doll.com/news/event35th.html


実物のシリコン製ラブドールを見た感想はというと・・・
顔の造形は写真で見るよりもリアル。生き生きして、よくできている。
一体だけ手を触れてよいラブドールがあったので触ってみた。思ったよりゴムっぽく、冷たくて、べたっとした感触だった。これなら、むしろ布地で作った方が、やさしい手触りでよいのではないかと思った。
美しいので、観賞用にはよいのだけれど。

同じ会場で、ラブドールのユーザーによるフォトコンテストの結果が発表されていた。壁面に、応募作品と撮影者のコメントが並んでいた。オリエント工業のこちらのページでも応募作品が紹介されている。
写真は、ラブドールを使って人間の日常生活のシーンを再現したものがほとんど。人形に生身の人間のイメージを重ねているんでしょうね。


「南極1号伝説」

オリエント工業の展覧会の会場の入口に平積みにして売られていた本。

「南極1号伝説 ‐ダッチワイフからラブドールまで 特殊用途愛玩人形の戦後史」高月靖著 2009年

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価格:620円(税込、送料別)

この本、とても真面目な本だった。
メインのコンテンツは、日本の主要なラブドールメーカーの取材記事。
実際に製造にかかわっている人々に取材し、各メーカーがラブドール製造を始めた経緯や、開発の苦労話、素材や構造、成形方法、会社の資金繰りの苦労、こだわり、などなど、取材に基づいて真面目にまとめてある。ひとつの「産業史」として読んでも面白い。
まるで、松下幸之助が二股ソケットを開発した話を書くように、ラブドールの開発史を正面から取り上げている。

この本は、東京の区立図書館はほぼどこでも蔵書している。
図書館にあるのは下のような表紙の単行本なので、借りるときにちょっと恥ずかしいかも知れないけど。

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