草の根反日 @常平

尖閣諸島問題はまったく好転しませんが(好転するわけもないのですが)、中国における反日の気分は少しはやわらいでいるんでしょうかね。
徐々に飽きてきているとは思うのですが、今回の騒ぎをきっかけに日本嫌いに目覚めた人も多いでしょうから、影響は続くでしょうね。

愛想よく話相手になってくれていたのに、
「あなたは香港人?」
「日本人」
このワンフレーズで表情が一変する人もいるし、
「日本人は嫌い」
などと明言する方も。

もっとも、多くの場合、単に口走っているだけで、さほど深い思いがあっての言葉ではありません。
なにを言われても、のれんに腕押しのごとく受け流してしまうことです。
中国駐在経験のある人なら、この反日受け流しのスキルは基本的に身につけています。旅行者も、それを見習うのがベストかと思います。
個人を嫌っているわけではないので、その後の共同作業にもさしたる影響はありません。

常平の街を見渡しても、中心部の中元街あたりでは、反日ポスターやスローガンを見かけることはありません。常平の表玄関ですから、当局が許さないのでしょう。

ただし、少し離れた東興路あたりだと、ポツポツとそれらしきスローガンが目に入ります。

kanri1.jpgこれは美容室。
シンプルに「釣魚島は中国の領土」。




kanri2.jpgこれは携帯電話ショップ。
定番の「日本製品ボイコット、国辱を忘れるな」。




さらに東興路を進んでいくと。


kanri6.jpg半島酒店の少し手前の钻石酒店1階に昨年できたカジュアルなレストラン。
この立て看板は、ほかでもよく見かけるデザイン。


kanri7.jpgこのレストラン、ケチャップライスが飲み物付きで12元など、安く食事ができるし、無料でWifiが使えるので重宝しています。
僕は反日スローガンなど気にせず入ってます。食事をするだけなら反日だろうが反米だろうが関係ないですから。



hannichi.jpg店内には
「釣魚島是中国領土!」
と書かれた横幕がありました。
その下に幅5メートルくらいの白い紙が貼られ、
「署名してください」
と書いてあります。



掲示板を眺めてみました。

kanri3.jpg右上隅に書きなぐられた、
「田笨人与狗不得進入」
は、
「日本人与狗不得進入」
のことでしょう。
「犬と日本人 入るべからず」
という意味ですね。
もう入っちゃったんですが。


ところで、この「犬と日本人 入るべからず」という言い回しをみると、かつて上海のフランス租界やイギリス租界の入り口に掲げられていた、「犬と中国人 入るべからず」というフレーズを思い出します。
歴史を思い返せば、このフレーズを使うことは、中国人にとって国辱ではないんでしょうかね。そういうことは気にならないのかな。


kanri4.jpg掲示板の真ん中あたりに、
「毛沢東在此」 (毛沢東ここにあり)
という書き込みがありました。

毛沢東は、抗日戦争のころ、中央軍事委員会の主席として八路軍(人民解放軍の前身)を指導する立場にいましたから。「もういっぺん日本をやっつけてやる」という意味でしょうね。


どこかから「あれ、日本軍と戦ったのは国民党軍じゃなかったけ?」という突っ込みが入りそうです。しかし、仮にそうであったとしても「蒋介石ここにあり」と書くわけにはいかないですから、しょうがないんです。



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