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春節聯歓晩会

明日(30日)は中国の大晦日。

「春節聯歓晩会」は、中国の中央テレビ(CCTV)が大晦日の夜8時から元旦の午前1時まで放送する毎年恒例の年越し番組です。日本の「紅白歌合戦」みたいなものです。

歌やコントや各種演芸、日本の漫才にあたる「相声」など内容はさまざまですが、ざっくり言うと、他愛のないだらだらしたテレビショーです。日本の紅白歌合戦と同じく、時間を割いて視るほどのものではありませんが、大晦日にはこの番組を「何となく」視るのが習慣になっている中国人は多く、「国民的番組」と言われます。
昨年の視聴率は全国平均38.3%で、ほぼ日本の紅白歌合戦と同じくらいです。

2012年には、この春節聯歓晩会で人気コメディアンの郭冬臨が日本のアンジャッシュのコント「バイトの面接」をパクったことが日本のメディアにも取り上げられました。あの出来事ではじめて中国にも年越しの恒例番組があると知った人も多いでしょう。

明日の夜8時(日本時間では夜9時)からネットでもストリーミング放送されますので、お暇な方はちょっと覗いてみては。

CCTV(中国中央電視台)の生放送サイトはこちら
http://chunwan.cntv.cn/2014/live/cctv1/gq/index.shtml

画面の下の「超清時移直播」をクリックし、画面上にマウスポインタを置くと表示される「時移」のボタンをクリックして、タイムスケールのスライダーを21:00に合わせると、番組の最初から視ることができます。


ところで、冒頭に、昨年の春節聯歓晩会の視聴率が「38.3%」だったと書きました。
しかし、実はこの全国平均の数字にはあまり意味がありません。
視聴率に著しい地域差があるからです。

昨年の春節聯歓晩会の各省別の視聴率は以下のとおり。

2013央视春晚各地收视率

  辽宁 88.9
  吉林 87.7
  黑龙江 85.3
  北京 73.2
  河北 70.2
  天津 68.8
  山西 68.6
  山东 68.4
  宁夏 67.7
  甘肃 64.2
  内蒙古 63.8
  陕西 61.5
  河南 59.2
  新疆 55.4
  安徽 24.8
  湖北 19.3
  江西 18.7
  江苏 18.6
  贵州 18.4
  上海 17.4
  四川 16.5
  云南 14.7
  湖南 14.1
  浙江 13.9
  福建 12.2
  广东 5.3
  广西 2.6
  海南 1.3


88%から1.3%まで、68倍の違いがあります。
概ね、北方は高く、南方は低いです。

日本なら、東京キー局の全国ネットのテレビ番組で、視聴率にこれほど地域差がでることはないです。

ちなみに日本の紅白歌合戦の地域別視聴率は、下のとおり。
→ ビデオリサーチ社 「NHK紅白歌合戦 視聴率推移」
北から南まで、概ね30%台から40%台で、そうかわりはないです。
関東がどうだ、関西がどうだ、と言いますが、こうしてみるとやっぱり日本の大衆の行動は全国的に均質ですね。

中国は一党独裁の中央集権ですが、政治的にはそうであっても、大衆の趣味趣向は日本とは比較にならないくらい地域差があり、多様なのでしょう。
地図にすると下のとおりで、南北方向に綺麗なグラディエーションになっています。

(百度百科より)
chunlianwanhui.jpg


広東省の数字が低いのは言語の問題もあるのかと思ったのですが、今は広東省でもたいていの人が普通語(標準語)を話せるし、歴史的要因から普通語がよく通じる四川省の視聴率が高くないことから考えても、言葉の違いは決定的な理由ではないように思います。

ネット上には、その理由について論じた文章も散見されます(たとえば、こういうのとか)。
こういう論考の結論は、「北方と南方の文化の違い」というところに落ち着くわけですが、この情報化・人口流動化の時代に、居住地の違いでこれだけ大衆文化の趣向が違うというのは、やっぱり驚きますね。

地理的に広いから、というだけの理由ではないでしょう。
たとえば我が日本だって、北海道と九州は距離的には中国の北京と広州と同じくらい離れているのに、同じようなテレビ番組をみて、同じようなタレントのファンです。

中国人から見たら、日本の大衆の趣向がこれだけ均質であることを逆に不思議に感じるんでしょうか。
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