マカオに行ったXiaoLin

XiaoLinは、河南省出身の、20歳の小姐。
去年の夏ごろに、蓮花路で知り合った。

当時、すでに蓮花路の取り締まりは厳しくて、夜の路上での客引きは危なくなっていた。
彼女は、取り締まりの緩い午前中に蓮花路に立って、電話番号のカードを配っていた。
毎日、朝8時から11時頃まで路上でカード配りをして、あとは電話を待つ、という営業スタイル。

路上の鶏という職業だけど、彼女には清潔感があった。
顔立ちとか、体型とか、キャラクターとか、そういった全体的な雰囲気が、どことなく清潔だった。
それに、いつも午前中に会っていたから、少なくとも僕にとって彼女は「夜の女」ではなかった。


今回、珠海に着いて彼女に電話をしたら、「マカオにいる」とのこと。友達の紹介でパスポートを入手して、マカオに移ったと。昨年できたベネチアンホテルのカジノをベースにしているらしい。

マカオのカジノの鶏と言えば、何といってもリスボアホテル(古いほう)の回遊魚が有名。こちらは、いつ行ってみてもイケてるお姉さんが歩き回っている。
ベネチアンはまだ新しいので、その種の女性は多くない。昨年はバーで2,3人見かけた程度だった。今年になって少し増えたみたいだけど、それでもスロットマシーンのあたりを5,6人がうろうろしている程度だった。
新参者の彼女にとっては、リスボアよりベネチアンの方が参入しやすかったのかも。

僕の知る限り、珠海の鶏を経験してからマカオへ、という経歴の娘は意外に少ない。
リスボアあたりだと、ほとんどの娘は、東北や四川あたりから直接マカオにやってくる。
もちろん、取り仕切っている親分がいて、すべてを段取りして、彼女たちをマカオに連れてくるのだ。
だから、XiaoLinのように、珠海の蓮花路で1年以上過ごしたあとでマカオに来るのは、それほど多いパターンではないと思う。


珠海だと、ショートで200人民元。
マカオだと、リスボアあたりの相場はショートで800香港ドル。
単純に計算して、以前の3倍くらいの売上にはなる。

ただし、リスボアだと、自分でリスボアホテルに部屋をとらないといけないので、これが1日あたり1000香港ドルくらい。毎日少なくとも2セットこなさなければ赤字になる計算だ。
そのうえ、リスボアの女の子の場合、相当な金額をボスに上納しなければならない。だから、売り上げが多い割に、手元に残る稼ぎは乏しい。

XiaoLinがどんな条件でマカオにいるのかは知らない。
電話では、ホテルの部屋は持っておらず、住居は一般のアパートを借りて、カジノに通っていると言っていた。
ベネチアンホテルにいると言っていたので、リスボアホテルほどシステム化された中で商売しているわけではないのかも知れない。

珠海の暑い夏の路上でカードを配るよりは、エアコンの効いたベネチアンのカジノの方が、環境的には楽だろう。
一般論としては、珠海の鶏がマカオに行くことは、出世というか、成功例と言ってよいのだと思う。
だから、XiaoLinファンの僕としては、少しうれしい。

願わくば、あまり搾取されずに、よい稼ぎを上げてほしいと思う。


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