どうして「現役女子高生ヘルス」がないのか

女子高生という響きにひかれる日本人男性は少なくない。
たとえば大阪の飛田新地でも、のちに業界組合の申し合わせにより自粛するにいたったが、顔見せで最も客がつきやすい衣装はセーラー服だったらしい(出典:「飛田で生きる」杉坂圭介著)。

さらにわが国では、大学教授や検察官、大企業の経営者までが女子高生のパンツを盗撮してしまう。下の画像は、日本IBMの元社長が四ツ谷駅で女子高生のパンツを盗撮したときのニュース画面のキャプチャ。

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パンツにそこまで人心を魅了する力があるとは思えないが・・・不思議だ。
しかし、そういう僕も、街で見かけるキャメルのスクールカーディガンにはつい目が行ってしまう。これは見るだけなら合法だ。

こういうやつね ↓



話を戻すと、そういうわけだから、「女子高生」ブランドを看板にした商売は、ディープな援助交際から、ライトなJKお散歩まで、手を変え品を変え、なくなるはずもない。

日本の女子高生は年齢で言うと15歳から18歳。
年齢の点から言えば、女子高生を女性として見ることは自然の摂理として異常ではない。ねえやは15で嫁に行った(♪)わけだし。

とここまで書いたところで、ほんとにねえやは15で嫁に行ったのか調べてみたら、こういうブログを見つけた。

童謡「赤とんぼ」の「ねえや」は本当に15でお嫁に行ったのか

ねえやが15でお嫁に行ったかはわからないけど、お母さんは確かに15で嫁に行っている。

17歳くらいの年齢の人を「女性」と見ることは、別におかしいことではない。

売春合意年齢は満18歳

現代ニッポンでは、売春合意年齢は満18歳だ。

児童売春防止法にはこうある。

第二条  この法律において「児童」とは、十八歳に満たない者をいう。
2  この法律において「児童買春」とは、(…中略…)児童に対し、性交等(性交若しくは性交類似行為をし、又は自己の性的好奇心を満たす目的で、児童の性器等(性器、肛門又は乳首をいう。以下同じ。)を触り、若しくは児童に自己の性器等を触らせることをいう。以下同じ。)をすることをいう。



日本の学制だと高校3年生の途中で満18歳になる。卒業間際の3月ならほとんどの高校3年生が満18歳になっている。街で見かける女子高生の3人に1人は「おとなの女性」であって、双方合意の上での売買春は刑罰の対象にならない。

満18歳の現役女子高生を集めて、「現役女子高生ヘルス」と銘打って商売をしたら間違いなく繁盛するだろう。合法営業なので客の男性も安心だ。歌舞伎町から紀伊国屋まで行列ができるだろう。

なのに、どうしてそういう店がないのか。
年齢にかかわらず「高校生である」という理由で風俗業で働くことを禁止する規定がどこかにあるのだろうか。

探してみた。

風俗営業法

まずは風俗営業法。
性的サービスをおこなうヘルスは、風俗営業法が定める「店舗型性風俗特殊営業」の「2号営業」に該当し、「十八歳未満の者を客に接する業務に従事させること」が禁止される(風営法28条12項4号)。
禁止されるのは「18歳未満の者」を雇用すること。ということは、満18歳になっていれば女子高生でもOKなはずだ。
とりあえずここはクリア。

児童福祉法

児童福祉法の第34条1項5号では、「児童に淫行をさせる行為」が禁止されている。ここで言う「淫行」の意味は「性交又は性交類似行為」と解釈されているので、ヘルスでの手や口を使ったサービスも含まれる。
しかし、「児童」の定義は「18歳未満」と明記されているので(第4条)、ここでも、満18歳に達した女子高生がヘルスで働くことは禁止されていない。
ここもクリア。

労働関係法規

労働基準法の第62条2項には、
「使用者は、満十八才に満たない者を…中略…その他安全、衛生又は福祉に有害な場所における業務に就かせてはならない」
と定められている。
ここで言う「福祉に有害な場所」の具体例は厚生労働省令に定められており、そのなかに「特殊の遊興的接客業における業務」というのがある(年少者労働基準規則第8条)。風俗業はこれに該当する。
かつて18歳未満の女子高生をのぞき部屋で働かせて検挙された実例がある。
しかし、この規定も、満18歳に達していれば適用範囲外。高校生であっても、満18歳は満18歳。

自治体の条例

各都道府県の淫行条例は、「青少年との淫行」を禁止しているが、どの都道府県でも「青少年」は18歳未満の男女を指す。つまり、満18歳に達した高校3年生は、すでに「青少年」ではない。
ここもクリア。

こうして見てくると、満18歳の女子高生を雇ってヘルスで働いてもらうことは、日本では禁止されていない。

とすると、最初の疑問に戻ってしまう。
繁盛することが300%確実なのに、どうして「現役女子高生ヘルス」はないのだろう??

どうして現役女子高生ヘルスがないのか

検討の角度を変えてみる必要があるようだ。
そもそも合法か違法かという問題ではないのだ。

たとえば、業者に対する警察からの「指導」というものがある。強制的な「取締」ではなく、自粛を求める旨の「指導」だから、法律で禁止されているか否かは問題ではない。
警察から「高校生は使わないほうがいいかもね」と言われたら、そもそも警察に頭があがらない風俗業者が、「いや18歳だから合法です」と刃向うわけにはいかない。

さらに、警察には「補導」という手段もある。
未成年者(20歳未満)の「補導」は「処罰」ではなく、未成年者を「保護」するためのものであるから、法律上の根拠が必要な犯罪の摘発と違い、警察の意向次第で幅広くできてしまう。

調べてみたところ、警察は、未成年者をどういう場合に補導するか、警察内部の規定(「少年の逸脱的な非行行為に関する少年警察活動要綱」)で定めている。「規定」だから法律ではない。警察の業務マニュアルだ。

その警察の業務マニュアルに、「健全育成上支障のある性的行為」をした未成年者を補導することが定められている。ヘルスで働くことは、これに該当しそうだ。
どこかの風俗店が「当店の女子高生は満18歳なので合法です」と大々的に宣伝したら、お巡りさんがやってきて、即、補導されてしまう。

東京都は厳格化の傾向

東京を例にとると、警視庁は、JKビジネスで働く女子高生の補導の範囲を広げてきている。昨年までは、満18歳であればJKリフレなどで働いても補導しない方針でやっていた。しかし、各種のJK商売で問題が多発していることに鑑み、今年(2015年)1月からは満18歳になっていても高校生であれば補導する方針に転換した。


日経ウェブ版(2014年12月18日)
18歳女子高校生も補導の対象に 「添い寝」などで警視庁

警視庁少年育成課は18日、男性客に添い寝などをさせる店で働く18歳の女子高校生を来年1月から補導対象にすると発表した。これまでは18歳未満が対象だった。

労働基準法は18歳未満に有害な業務をさせることを禁止している。警視庁は18歳未満の少女を雇う店を労基法などで摘発してきたが、摘発を逃れようと業者側が18歳の高校生を雇う例が増えていた。補導の対象行為や年齢は都道府県の警察が独自に追加できる。

高校生のほか専修学校に通う生徒も対象。インターネット上に援助交際などにつながる書き込みをした子供を補導する「サイバー補導」も同様に18歳を対象に加える。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG18H4P_Y4A211C1CC0000/


ちなみに、この基準に照らすと、学校に通っていない満18歳なら、風俗で働いても補導されない。

実際、18歳のソープ嬢は普通にいる。店のホームページに堂々と年齢が書いてある。たとえば西川口のこの店この店は、数十人単位で18歳の女の子がいる(と店側は言っている)。
学生であるか否かによって補導されたりされなかったりするのは不思議な感じもする。


以上をまとめると、こういうことになる。


満18歳の女の子が風俗店で働くことは違法ではない。しかし、健全育成の見地から、警察の内部規定により、学生に限っては、「保護・指導」の対象とされる。よって、事実上、女子高生が風俗業で働くことはできない。




そういうことのようです。
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