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「飛田で生きる」の文庫版

こんな趣向の本でも文庫化されるんですね。


福田 利子氏の「吉原はこんな所でございました」は売防法施行前のことを書いているので全然かまわないんでしょうが、こちらは普通に現代の話なので、どうなんだろう。

ちなみに、僕がこの本(単行本)を読んだのは公共図書館でした。税金でこの本を買っちゃうのね。

こういうのが日本の不思議なところだなあ。

作者は、ごく普通のサラリーマンだったのですが、30代で会社をリストラされ、父親の生命保険金一千万円を元手に飛田で料亭経営を始めます。
料亭といっても飛田新地ですから、料理を出すわけではなく、女性のいる置屋です。

前オーナーが手放した店を、知人の紹介で居抜きで借りるところから話ははじまります。

まったくの素人が飛田新地の置屋の経営に参入できるというのがまず驚きですが、作者は地元警察への届け出や、業界組合へのあいさつなど、いずれも無難にこなしつつ、開業までこぎつきます。

ああいうところはヤクザ屋さんが絡んでいるのかと思ったら、飛田新地はその筋との関係はまったくなく、だからこそ警察も大目にみているのだとか。

内容の大半は、女の子の確保にまつわるエピソードや苦労話です。

どんなに奇麗な女の子でも、最初はなかなか客がつかないのだそう。
売れっ子になるために必要なのはとにかく「笑顔」。通りを歩く男性への笑顔の送り方にコツがあるんだそう。
飛田新地に一度でもいったことのある人なら、「あー、あれかあ」と思いますね。

この作者による第二作目「飛田の子」はフィクションくささが目につくと酷評されていますが、デビュー作のこちらは刺激的なエピソードはないものの素直に読める良作だと思います。

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