旧正月前のにわか風俗嬢について

日本のお正月シーズンは終わりましたが、中国は旧暦で年を越すので正月はまだ先です。今年は2月8日が旧暦元旦。ちょうど一か月後です。

旧正月の前後には「春運」と呼ばれる帰省ラッシュがあるので、交通機関の混雑や切符の値段の高騰を嫌って早々に都会を離れる人も多く、マッサージ屋や食堂で働く女の子や工事現場の作業員のような臨時雇用者は、そろそろ田舎に帰り始めます。

風俗業界では

風俗業界で働いている女の子も、旧正月の2週間前くらいになると、かなりの娘が帰省してしまいます。加えて、この時期には警察の風紀取り締まりが増えるので、風俗業界は低調になります。

あと2カ月ほどあと、旧正月が終わって少したった頃が、風俗巡りにはおすすめの時期です。農村から新しい女の子がやってくるからです。
旧正月前に高価なお土産や大金を携えて帰省してくる知人のようすを見て、
「旧正月が明けたらわたしも稼ぎに行こうかな」
と思うわけです。
素朴で擦れていない娘に出会える確率が高くなる季節です。

旧正月前は

では、旧正月前は全くダメなのかというと、そうでもありません。
実はこの時期に風俗業界に新規参入する娘もわりといて、それにはちゃんと理由があります。

中国の沿海部の工業地帯には、内陸の農村部から多くの若い女の子が出稼ぎに来ています。女性の工員をほしがる工場は多いので、就職口はいくらでもあります。
彼女らは、お正月が明けたら働きにやってきて、翌年の旧正月前までの約一年を工場の内外で過ごします。

その一年間、工場の仕事だけやっている娘もいれば、副業で夜のアルバイトをやっている娘もいます。前者の娘と後者の娘は、収入面では桁違いの差があります。
その収入の違いは、故郷の親への仕送りの金額や、旧正月に帰省する際のお土産の豪華さの違いとなって現れます。

一昨年、春節のひと月半ほど前、某都市の置屋からホテルに連れ帰った女の子は、その日が風俗業界デビューだと言いました。
その娘の話をまとめると、
もうすぐ春節だけど、お金がなくてロクなお土産が買えない。同じ工場で働いている同郷の女の子は以前から風俗で稼いで、いっぱいお金を持っている。差がありすぎて、帰省した時に故郷で肩身が狭い。それで、帰省前に風俗バイトをすることにした。

彼女が働いているのは小さな工場ですが、そこの工員の女の子のうち、約半数が風俗系の副業をしているとのこと。副業組との収入格差が心理的圧力になっているよう。
みんなそろって貧しければよいんですが、一部の人だけ高収入だと廻りの娘が困るんです。

女性が売春業を始める経緯は様々でしょうが、ざっくり分けて、
1.強制された
2.だまされた
3.諸般の事情により、ほかに選択肢がなかった
4.諸般の事情のもと、自分で決めた
5.進んで参入した
という感じでしょうか。下にいくほど自由意志の度合いが高いです。

ここでいう「諸般の事情」の具体的内容は時代や国・地域によって様々でしょうが、中国の工場で働く女の子が風俗業界に参入する際の「諸般の事情」は、
「風俗をやっている娘とやっていない娘の間の収入格差」
が大きなファクターになっているように思います。
単純に「貧しいから」ということのほかに、メンツも絡んだ少しややこしい人間関係が背景事情としてある感じです。

「あの娘は大金と豪華なお土産を持ち帰るのに、わたしはこれっぽっち。恥ずかしい。親もがっかりするかも知れない。」
こういう心理が、いまいち気の進まない彼女らの背中を押すんです。

彼女のような「にわか風俗嬢」にとってサウナ(ソープランド)の仕事は重すぎるので、いくとしたら置屋です。
かつてトンガンの置屋は、そういうにわか風俗嬢をたくさん受け入れていました。ショートで200元前後の安価な風俗店にもかかわらず、意外にも小奇麗で立ち振る舞いのしっかりした娘が多かった理由は、少なからず工場や飲食店などでの社会教育を経ていたからだと思います。

一昨年来、取り締まりが厳しくなって、トンガンを始め各地の工場では、平素から副業で風俗をやっている女子工員の数は激減していることでしょう。ということは、非風俗系の女の子に対する心理的圧力も、ほぼ消えているのかな。

僕は、高等性技を駆使するサウナの濃厚なサービスにはあまり興味がなく、むしろシロウト系の女の子が好きなので、にわか風俗嬢の存在は大変ありがたいです。
が、そのいっぽうで、
気が進まないなら、やらない方がいいんじゃない?
と思うこともあります。


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