不思議な英訳

最近はネットの機械翻訳を利用する人が多いですが、校正なしで機械翻訳を使うと、かなり微妙な結果になります。

日本の観光庁(国交省)の英文サイトの英語がめちゃくちゃだと話題になったことがありました。

「「秋田」は「飽きた」? 観光庁東北キャンペーンサイトは誤訳だらけ」

英語版では秋田を「tired」(飽きた)と訳した部分があるほか、国の重要文化財にも指定されている男鹿市の「赤神神社五社堂」(あかがみじんじゃごしゃどう)を「five red gods company temples」と訳した。(以下略)


同じことは、隣国の中国でも頻発しています。

原因は機械翻訳

誤訳の原因はおもに機械翻訳です。そのことがよくわかるのがこの事例。

kamihongyaku050.jpg

餐庁は中国語でレストランを意味しますが、その横に書いてある英語は「Translate server error」。
機械翻訳サイトのエラー表示を、そのまま看板に書いたようです。

こちらは、わかち書きをしない中国語ゆえの誤訳例。

kamihongyaku007.jpg

开水(開水)は中国語で熱湯のこと。开水间(開水間)は給湯室です。
しかし、機械翻訳は「開 / 水間」と区切って訳したようです。

「烘手机」はトイレの出口などにある手を乾かす装置。「烘」は火であぶったり乾かしたりすることです。手を乾かす機械なので「烘手机」(「烘手機」)。

kamihongyaku029.jpg

中国語で「手机」は携帯電話です。区切る場所がおかしいから、携帯電話を焼くことになりました。

「发票」は領収書のこと。「开 发票」(開 発票)は領収書を発行すること。しかし、単語の区切りを間違って「开发 票」(開発 票)としたために、こういう誤訳になりました。

kamihongyaku034.jpg

「民族園」は、おそらく、様々な民族の風習を紹介するテーマパークだと思いますが、英訳したら「人種差別主義者の公園」になりました。

kamihongyaku047.jpg

こちらは空港のチェックインカウンターの表示。

kamihongyaku039.jpg

「米」は中国語でもメートルを意味します。「一米銭」は「1メートルライン」のこと。
しかし、機械翻訳は「米銭」をひとつの単語と認識しました。米銭とは、米粉で作った麺で、中国ではポピュラーな食べ物です。

mixian.jpg

で、Please wait outside rice flour noodleという翻訳になったもよう。

「米」関係でもうひとつ。
大米は「お米」のこと。面粉は「小麦粉」を指す中国語です。
kamihongyaku016.jpg

固有名詞は特に酷い

機械翻訳は固有名詞には特に弱いようです。

kamihongyaku019.jpg

看板の「安寧」は地名なので、英語化するなら「An Ning」と発音で表示するのが正解です。「楚雄」も発音をピンイン表記すべきでした。「雄」は確かに「male」なんですけどね。

道路標識に関する同様のミスは、中国全土にあふれているもようです。固有名詞は機械翻訳など使わずに、単にピンインを書けばいいだけなのに・・・



関連記事
ベトネベートスカルプ