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国慶節 (建国記念日)

明日まで中国は国慶節の連休です。

国慶節というのは中国の建国記念日です。
1949年10月1日に毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言したことを記念する祭日です。

共産中国の建国後、数十年間にわたる政治的混乱と経済政策の失敗で中国は貧困に苦しみましたが、リアリストである鄧小平が市場主義・資本主義を再導入したことにより、経済大国への道が開かれて現在に至ります。

いまや中国は立派な資本主義国ですが、中国では「資本主義」というわかりやすい言葉は使わずに、
「社会主義市場経済」
とか
「中国特色的社会主義」
とかいう不思議な言葉で現在の経済体制を表現します。

まあ、肩書なんてどうだっていいんです。
国が豊かになって、国民生活の底上げが実現できるなら、何主義だっていいんです。

どうだっていいのは経済体制だけではなく、政治体制も同じです。
みんなが豊かになれる政治体制が、よい政治体制である、と中国人はたぶん考えています。
みんなが幸福になれるなら、一党独裁でも、民主主義でも、どっちだっていいんです。

ここ数十年、一党独裁体制のもとで、庶民の生活水準は確実に向上してきました。
劇的に向上した、と言っても過言ではないです。
中国のような複雑で混沌とした社会には、強力な官僚組織による統治が必要なんです。
だから、多くの中国人は、共産党による指導体制を気持ちのうえでも受け入れています。

言論・報道の自由がないから洗脳されて盲目的に受け入れているわけではありません。
普通の中国人は、自国の政権の悪いところや、欧米先進国の政治体制や民衆の暮らしのレベルを、よく知っています。
知った上で、共産党を肯定しているのです。

おもしろいことに、外国の大学院に留学したり、海外駐在経験があったりして、西洋の民主主義国のことをよくよく知っている中国人ほど、
「中国は、まだ当分の間は、共産党の一党独裁体制を維持した方がいい」
とハッキリ言います。

ちなみに、僕も同意見です。
少なくともあと数十年は、共産党という官僚機構による舵取りが続くべきと、僕も思います。
それが中国の一般庶民が幸福に暮らせる道だと思うからです。
ひいては、隣国日本が平和でいられる道でもあります

数年前に、中国の民主運動家がノーベル平和賞を受賞したことがありました。西側諸国のメディアは、中国の民主運動家を好意的に取り上げます。
しかし、こういう活動家は、中国の一般国民にはほとんど支持されていません。民衆に支持されない民主運動家に、どういう価値があるのか、僕にはまったくわかりません。

今後も、少なくとも中期的には、中国で西洋式の民主主義が実施される可能性はありません。
なぜなら、
第一に、民主主義にしたいという民意がないし、
第二に、欧米諸国によって強制民主化されるほど中国は弱くない、
からです。
当面は選挙で為政者を選んで混乱を招くより一党独裁のほうがマシ、というのが、中国国民の民意なんです。現実の自国の社会を冷静に眺めて、リアリスティックに形成された、賢い民意です。

西洋式の選挙民主主義だけが民主主義ではないでしょう。
特定の「お上」(おかみ)が民衆の生活に配慮しつつ執政する、というのだって、ある意味、民主主義です。
そういう意味での民主主義の方が向いている状況だって、ありうるんです。中国で何年か暮せばわかります。アジア式の民主主義です。

中国が西洋のまねをしなければならない理由は、僕には特に思いつきません。

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