湖南妹の故郷を訪ねる

広東省の風俗業界で働く女の子は、湖南省出身が一番多いように思う。
いわゆる「湖南妹」です。
大雑把な印象ですが、出身地を聞くと、2人に1人くらいは、「Hu Lan」と答える感じ。

ちなみに、中国語では湖南は、本来、「Hu Nan」と発音する。
「Nan」を「Lan」と訛るのが、湖南省の女の子の証である。

暇があったので、彼女たちの出身地として何度か聞いたことのある湖南省のとある農村地域の景色を眺めに行ってみました。


広州南駅

まずは和諧号で広州東駅へ。
そこから地下鉄を乗り継いで、「武広高速鉄道」の始発駅である広州南駅まで移動。
この移動は結構時間がかかります。
広州南駅は、鉄道駅と言うよりは空港のような広大な建物。

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切符は自動販売機で買う。長沙南駅まで333元。
中国の都市間鉄道で自動販売機が登場したのはここが初めてかと。
運行頻度が高いわりに乗客は少ないので、駅に行けばすぐに切符を買って乗車できる。

【追記: その後、中国では鉄道乗車券を購入する際に身分証明書の提示が必要になり、中国の身分証明書を持たない外国人が自動販売機で乗車券を購入することはできなくなりました。】

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ズラリ並んだ高速列車は壮観。
昔、JR東海のCMでもこんな場面があったような。

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室内は日本の新幹線よりも綺麗。

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時速340キロでかっ飛ばす。

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長沙

武広鉄道は、長沙駅ではなく、新しく建設された長沙南駅に到着する。

長沙南駅は、武広高速鉄道の専用駅。
ここも広州南駅と同じく、空港のような広大な駅舎。

長沙南駅から長沙駅までは路線バスで40分くらい。料金は確か2元。
バスに乗って長沙駅に到着したのは夜9時。

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広州南駅を出たのは夕方6時前だったので、長沙市内の移動を含めて3時間余りで、広州からここまで来れた。
大したもんだ。数年前なら飛行機か寝台列車で移動していたのに。



湖南妹の故郷へ

長沙で一泊した翌日は、朝から長距離バスに乗って高速道路経由で約6時間の移動をしました。
湖南省は古来から交通の要所なので、中規模の都市がいくつもある。

2日めはそんな中都市のひとつで一泊しました。
ホテルはすぐに見つかった。宿代は常平とそうかわらない。
夕食を食べてから、タクシーを捕まえて、
「紅灯区に連れてってちょうだい」

運ちゃんまかせで、置屋を2か所見学した。
路肩に女の子が群がって客待ちをしているエリアと、廃業したデパート(?)の一角を利用した置屋。
どちらも、結構いけてるレベルでした。
話をした感じも、あまりすれておらず、常平の置屋の女の子と似た雰囲気の娘が多い。
この辺から常平にやってくる娘も多いんだろうか。


旅の3日めは、街はずれのバスターミナルから、マイクロバスで4時間くらいの小さな鎮に向かった。そこがこの旅の最終目的地。

バスは農村と山間部を抜けて走る。
このあたりの景色を見るのがこの旅の目的。

こんな道を走っていく。

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中国の田舎は、やたらと犬が多い。
そして、田舎の犬は、なぜかものすごくビクビクしている。

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山は相当に深い。
峠越えのときは、高低差が数百メートルはあろうかと思われる崖の上を走る。怖い。

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こんな感じの農村が、彼女たちの故郷です。
何ということのない山間の農村。耕地面積を確保するのが大変そうですね。

湖南妹のふるさとの景色を見れたので、旅の目的は達成しました。

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バスの窓から見える道路沿いに、地元政府が設置した標語の看板が沢山ある。
エイズ予防をはじめとした公衆衛生関連のものが多い。
そのなかに、
「女児を大切にすることは民族の将来をつくることです」
というのがあった。
男児偏重が著しい農村ならではのスローガンだなと思った。


バスは山間の農村地帯を通りすぎて、午後遅くになって小さな町に到着した。
小さな町だけど、置屋密集地帯がちゃんとあった。
試しに覗いてみたけれど、すれた雰囲気で、ちょっと話をしただけでうんざりしてしまい、撤退。

不思議なことに、中国の風俗業界は、田舎に行くほどすれた雰囲気になる。
都会の置屋にいる娘の方が、素朴な娘が多い。
本来ならば、逆なんじゃないのかと思うのだけど。
そんなこともあって、もうこの街で遊ぶ気分ではなくなってしまった。

せっかくなので、隣の街を見てみようと思い、暗くなってからさらにバスで1時間程度の隣町に移動。
夜、街を流していた三輪タクシーの運ちゃんに、
「この街に紅灯区(置屋街)があるか?」
と質問してみたら、
「ある。だけどコンドーム付けるんだよ」
と言われた。
いきなりこんなことを言われたのは初めて。
湖南省の農村部では、売血が原因のエイズが蔓延している。採血針の使い回しが原因。
感染率が10%を超える村もある。
深刻な事態を受けて、今では、感染拡大を防止するための教育が徹底している。


ちなみに、こんな田舎の農村部でも、見栄えのする家を建てるには20万元くらいかかるらしい。
材料費、人件費、建築期間中の食事の賄い、完成後に振舞う酒食の費用、内装費など、もろもろ併せるとそのくらいになるとのこと。
ブタを一頭育てて売っても、約1000元から2000元くらいの現金収入にしかならない。
普通の農家では1頭飼うのが精いっぱい、多い家でも3頭くらいらしいので、家を建てるための現金を入手するのは相当難しい。
だから、彼女たちが広東省の工場に働きに出ることになる。
そして、さらに効率のいい稼ぎ方も覚えて行くというわけ。
稼いだお金を貯金している娘が多いのは、皆さんご存じのとおり。


帰りは長距離バスで、とことこ広州に戻りました。

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